ウズベキスタン旅行記 2025 第6章 Part 1 ― ブハラ、本格的な街歩き

Uzbekistan 2025 – Chapter 6 Part 1: Morning in the Old City

自慢のテラスから始まるブハラ旧市街の朝

自慢のテラスでの朝食から始まるブハラの一日。
小さなトラブルも旅のスパイスに変えながら、旧市街の穏やかな朝を歩きます。

テラスでの朝ごはんと、予期せぬトラブル発生

前日は駆け足で街をひとまわりしただけでしたが、この日は早朝から本格的な街歩きに出かけるつもりでいた。
その前に、きれいな中庭を見下ろしながら──

最上階のテラスで、お母さんが用意してくれた朝食をいただく。

Breakfast on the terrace in Bukhara / ブハラのテラスでいただく朝食
ブハラ旧市街の朝。柔らかな光の中で、今日の物語が静かに動き出す。

朝から雲ひとつない快晴。とはいえ、昨年(10月12日前後)と比べると、今回は18日出発とあって、たった一週間の違いでも空気の肌ざわりが少し違う。
それでも、朝日を浴びながらのテラス朝食は、やっぱり格別だった。

フルーツも含め、どれもおいしゅうございました。
もちろん、コーヒーではなく緑茶です。

Breakfast foods on terrace / テラスに並んだ朝食の一皿
テラスでいただく朝ごはん。パンケーキやフルーツで、ブハラの一日が始まる。

同じテーブルには、スペイン語らしき言葉を話す夫婦が座っていた。
別れ際に「Adios! Bon Viaggio!」と声をかけると(よく考えればラテン系言語の変なミックスでした)、笑いながら「Bon dia!」と返してくれた。
スペインではなく、ポルトガル系のご夫婦だったようだ。

朝食のあとは部屋に戻ってパッキング。そこで、まさかのトラブル発生。
スーツケースのファスナーを思いきり引き切ってしまい、完全にご臨終。修復不能。
「さあ、どうしよう」。こんな小さな観光地で、スーツケースなんて買えるのだろうか?

フロントのお父さんに相談すると、「マルカジ市場なら、多分あるよ」とのこと。
さっそく Yandex Taxi を呼んで、マルカジ市場へ向かう。

ところがこの市場、世界中のどこの市場もそうですが、いわゆる「○○売場」という分かりやすい看板はほとんどなく、食品の隣に衣料品、そのまた隣に家電……と、見事なカオス。
しかも広い。気を抜くと、スーツケース探しだけで一日が終わってしまいそうだ。

そこで、旅先でたびたび助けられてきた「嗅覚」に頼ることにした。
周囲をぐるりと見渡し、「このあたりだな」と感じる一角へ向かう。何でも売っていそうな、独特の空気をまとったエリアだ。

Indoor area of Markazi Market in Bukhara / ブハラ・マルカジ市場の屋内売り場
何でもそろうマルカジ市場の一角。ここで“旅の相棒”になる新しいスーツケースを見つけた。

中に入ると──あった!
やっぱり嗅覚は、まだ衰えていなかった。店主と簡単に価格交渉をして、USD と UZS をミックスして、格安で新しいスーツケースを調達。

そのままホテルに戻り、「見つけたよ!」「よかったね!」という会話をフロントで交わしてから部屋へ戻る。

荷物を詰め替え、新調したスーツケースをフロントに預けたところで、ようやく落ち着いて街歩きをスタートできるようになった。

ラビハウズ散歩とドーナツカフェ

迷路のように感じられた路地も、だいぶ頭に入ってきた。
ラビハウズ方面へ向かいながら、ブハラ・ビエンナーレのメイン会場になっているキャラバンサライへ立ち寄る。

中に入ると、それぞれの部屋ごとにさまざまなアート作品が展示され、ハート型の看板に作品解説が書かれている。
小さな街全体が、一つの美術館になったかのようだ。

Art installation in a caravanserai courtyard in Bukhara / キャラバンサライ中庭に展示されたアート作品
ブハラ・ビエンナーレのメイン会場となったキャラバンサライ。歴史ある空間と現代アートが溶け合う。


このようなアニメーションを公開している部屋もあります。



そのそばには、こんなユーモラスなオブジェもある。

こういう「意味が分かるような、分からないような」作品に出会えるのも、ビエンナーレならではの楽しみだ。

そこから少し歩くと、ラビハウズ方向へ向かう道に出る。
途中には、スザニやアトラスを売る店がずらりと並んでいる。

昨夜ワインバーで過ごした路地に入り、噂のドーナツ屋へ向かう。

コーヒーとドーナツで勝負している店で、ちょうどお昼どきの12時ごろに到着。

テラス席に腰かけ、アメリカンコーヒーと、ホワイトチョコにピスタチオをトッピングしたドーナツをオーダーする。

「揚げるまで15分くらいかかるけど大丈夫?」と聞かれ、「OK」と答えて、出来上がりを待ちながら周囲の空気を楽しむ。
後ろのテーブルではロシアンガールズが女子会中。ロシア語の会話がBGMのように流れ、ブハラの昼前の穏やかな時間が過ぎていく。

そうこうしているうちに、揚げたてのドーナツが到着。

Freshly fried donut with pistachio topping / 揚げたてのピスタチオドーナツ
揚げたてのドーナツにホワイトチョコとピスタチオをたっぷり。ブハラの昼前に、少し甘いごほうびを。

日本では、ちょっと気恥ずかしくてなかなかやらないような「甘いドーナツ+テラスでまったり」という時間も、海外だからこそ、照れずに楽しめる体験なのかもしれない。

次回は、ブハラ旧市街の本格的なメドレセ&工房巡りへと歩を進めます。


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