ベルリンでいろんなフォントを見て歩き


仕事柄というわけではないですが、「フォント」については、とっても興味があります。たいていのブランドはそうですが、指定フォントがあります。例えば、Lang & Heyneの指定フォントを使って、このブログタイトルを作ればこうなります。


本題ですが、ベルリンはフォントのワンダーランド。
街歩きをするだけで、いろんなフォントに出会うことができます。


書類を作るとき、昔はセリフ体を主に使ってきました。今では、サンセリフ体を使うことが多くあります。住み分けとしては、社外のお知らせ文書は明朝体系の日本語フォントとセリフ体のTimes New Romanなどを合わせたレイアウト。リリース関係はメイリオ一本でやるか、欧文表記にブランド指定フォント(サンセリフ系が大半です)を交えてやるか、のいずれかです。

セリフ(serif)とは、文字の先端にある装飾のことで、クラシカルな雰囲気があります。例えばGeorgiaであれば、


一方、サンセリフ(san selif)。つまり先端に装飾のないスタイル。代表的なフォントFutura(フトゥーラ)だとこんな感じ。ルイ・ヴィトンとかフォルクスワーゲンでも使われているフォントです。

もうひとつ、サンセリフで好きなフォントがAkzidenz Grotesk(アクツィデンツ・グロテスク)。19世紀に誕生した古典書体です。この後出てきたHelveticaの元になったとも言われているそうです。このフォントを知ったのは、かれこれ10年以上前、nubeoというブランドを始めた時の指定フォントでした。


で、ベルリンです。
街を歩けば、いろんなフォントに巡り会うことができます。

一番好きなのは、Tannenberg(タネンベルク)。「サンセリフのブラックレター体」で、ドイツ語ではGebrochene Grotesk(ゲブロッホネ・グロテスク)と呼ばれているそうです。その代表的な書体がこのTannenberg(タネンベルク)です。1910年代から30年代にかけてデザインされて街中で使われていたそうで、今でも、特に東側ではこのフォントを使った駅名表示が残っているようです。一つだけ写真に残していました。


ちなみに、ブログのタイトルはクラシックな感じを出すために、Leipzig Frakturというセリフ体で作っているのですが、


これをTannenbergにするとこんな感じ。


そして街歩きで一番目についたFF CST Berlinというフォント。西と東では、ちょっと雰囲気が違います。まず西側。FF CST Berlin West。「ß(エスツェット)」に特徴があります。


一方東側は、FF CST Berlin East。これが近いような感じがします。西と比べると幅が狭くて縦に長め。


この他にも気になるフォントがたくさんありました。




こんなことをテーマにした街歩きも面白いかもしれませんよ。


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1 コメント

  1. Ubahnのunter den lindenのフォントは何を使われているかはご存知でしょうか?

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