タシケント、混沌の市場ヤンギアバッドへ
Into the Chaos – Tashkent’s Wildest Market, Yangiabad
タシケント最凶マーケット・ヤンギアバッドへ
出発とトラブル ― 地下鉄新線の停止
朝食を済ませパッキング。街歩きの準備です。さて、今日はどこへ? やっぱり「人間以外は何でも売っている」最凶マーケット、ヤンギアバッドへ行こう。
Yandex でアリシェール・ナヴォイの駅まで行き、そこからドストリクを目指します。
その前に、現金が少なくなってきたので ATM でキャッシュを引き下ろし。 ドストリクの駅に着き、
そこから新線に乗る予定が…ここでもトラブル発生。新線が動いていない。閉鎖されている。さぁ、どうするか? 仕方ないので Texnopark まで行って係の人に聞くと「バスで行け」という回答。 それなら、と腹をくくって Yandex でヤンギアバッドへ向かうことに。
帰国後に調べたところ、8月1日から10月末までは整備点検や保線作業のため閉鎖されていたとのこと。
そこまで事前調査はできず、その場その場での対応になったわけです。
渋滞と混沌 ― 市場の入口まで
無事タクシーを手配してヤンギアバッドへ。そこからがまたカオスの始まり。
それでなくても車が地獄状態のごとく混み合うヤンギアバッド。しかも日曜日。
運転手も目的地手前 500m くらいで「すぐそばだから、ここから歩いて行ったほうがいいよ」と言ってくれて下車。
ごった返す道を歩きながら、じわじわと“最凶マーケット”のコアへ近づいていく。
迷宮の中の世界 ― 「人間以外は何でも売っている」
中に入ると、まさにランダムにいろんなものが現れる。
日用品、食品、衣料品、もちろんマーケットに来る人たちのための食事処もたくさんある。
かなり怪しいものも、結構ある。
迷路のような通路を進んでいくと、プロフ用の巨大な鍋だけを売っている店、ドア(門扉だけ)、布団、使えるのだろうかと思えるようなリモコン。
ありとあらゆるものが並んでいて、「ここで揃わないものは人間くらいだ」と思えてくる。
さらに歩を進めると、生き物ゾーン。犬、ウサギ、小鳥、鶏、何でもかんでもあり。
大陸ではないので、ニワトリやウサギのような食用になるもの以外は、おそらくペット・観賞用であることを願う。
一昨年は、小鳥を鳥かごに入れて地下鉄に乗っていた少年を見かけた。
近くの建物の中は熱帯魚館。色鮮やかな魚たちが、混沌とした市場の中で妙に浮いて見えた。
探していた“アンティークの館”
今回、どうしても行きたかった場所がある。昨年は見つけられなかった、アンティークだけを集めた建物だ。
ソビエトグッズや、ちょっと怪しい日本がらみのものもあるらしい。
検索した画像で見る限り、テントではなく、ちゃんとした屋根のある建物の中――その記憶だけを頼りに歩く。
そして、ついに見つけた「アンティークの館」。 ソビエト関連の怪しいもの満載で、とても惹かれるスペースだ。
気になったのが、ソビエト関連の雑貨(新聞、通貨、当時の LP ジャケット、バッジなど)が揃っている一角。フランスの歌姫。パトリシア・カースのLPジャケットを見つけた。
店主はプロフで昼ご飯中だったので、食べ終わるころを見計らって「これ、いくら?」と聞くと、「1つ 10,000 スム」とのこと。
モスクワとかサンクト・ペテルブルクみたいにメジャーじゃない、よくわからない都市名が表記されたバッジを 5つほど購入した。合計 600 円くらい。
出口が見えない市場 ― それでもまた来たくなる
ただ、このマーケットはあまりにも広すぎて、もう一度見たいと思った場所にも、なかなか戻ることができない。
そんな「迷宮」なのです。でも、このマーケットが大好きです。
このヤンギアバッド市場は、単なる観光地ではありません。
ここには“暮らし”があります。混沌の奥にある“生活の息づかい”が、この場所を特別なものにしている。
秩序と混沌がせめぎ合うその中心で、ウズベキスタンという国の底力を感じました。
また必ず、ここに戻ってくるだろうと思います。
マーケットを堪能して、ふたたびタクシーでドストリクまで戻ることに。
とはいえ、このカオス状態では、タクシーを手配しようにも適当な場所が見つからない。
車が中まで入って来られないのだ。
そこで、行きで通ってきた道を思い出しながら、タクシーが拾えそうな場所まで徒歩で移動。(といっても、そこそこの距離がありました)。 何度かの Yandex キャンセルを繰り返しながらも、無事タクシーに乗車。
帰路と昼食 ― 混沌から秩序へ
ドストリクからミンオリグまで戻り、タラス・シェフチェンコ通りへ。
昼ご飯は、いつもの Roni Pizza Napoletana で。
地元のホワイトビール Britz と、悪魔的おいしさのディアボラをテラス席でいただく。
周りでは、タシケント版オクトーバーフェストの準備が絶賛進行中で、 大人数のツーリストポリスが控えている。
この国のすごいところは、彼らが見守ってくれているおかげで、安心して、そして夜でも不安なく街歩きができること。
お会計を済ませて駅まで戻ると、両脇には大音量を放つビール工房の屋台が並び、
地元のサルバストやロシアのパルチカなどのビールがずらり。
ウズベクレディも音楽に合わせてノリノリだ。
こうして、最終日の午後が過ぎていきました。カオスと秩序のあいだを行き来しながら、タシケントの午後は静かに暮れていきました。
Tashkent Fragments
























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