さて3日目。日曜日です。本日の目的は、ソビエト時代の縫製工場を再利用した新しいアートスペース、ЗАРЯ – ЦЕИТРСОВРЕМЕННОГО ИСКУССТВА(ZARYA – Center for Contemporary Art ザリャー)に行くこと。
まずは、中央広場を目指して
ホテルを出ていきなり「バシッ」というような大きな音が聞こえてきました。何だろうと思ったところ、透明なガラスに気づかず激突してしまった小鳥でした。
脳震盪みたいな感じでヨロヨロしてましたが、幸い命は落とさずにいてくれました。マカロフ総督の銅像を見ながらスポーツ湾に向かいます。
前日K國の団体が密集していて撮影できなかった「I Love Vladivostok」のオブジェを画像に収め、そのすぐそばの面白いオブジェを見ながら歩きます。
そして出てくるのが仮設トイレ。さすがストリートアートの街らしく、またスポーツ湾ということもあって、ユニークなアートが描かれています。
で、ホテルにいた時からそうだったのですが、なんとなく騒がしい。その正体は、この街で一番人気のグルジア・レストラン、「Супра スプラ」のイベントの準備中でした。
ブドウがいっぱい。「ブドウ祭」かな ?
アドミラーラ・フォーキナ通りを進んで、中央広場に行きます。
日曜日といえば、フリー・マーケットの日。でも今日はまっさらで何もありません。
その代わりにフェンスで広場が囲まれて、レーシング・マシンが並んでいました。さて、ここで何が行われたのかは、後ほど。
予定変更、市場巡りへ
さぁ、ザリャーへ。と思ったのですが、ふと、Магазин С Китайскими Продуктами(キタイスキー市場)とРынок луговая(ルガバヤ市場)に行ってみようということで、Центр(ツェントル)のバス停からお馴染み31番のバスに乗り市場に向かいました。
このバスは、ウラジオストク駅と郊外のチハヤを結んでいます。
この市場は昨年も行ったので、慣れたものです。ул. Спортивная(スポルティーブナヤ)で下車。
この辺りはウラジオストクで唯一のトラムが走っています。ボディがとてもカラフルなソビエト時代の古ーいトラム。座席も木製のものも多く、文字通り「ガタガタ」と音を立てて走っています。このトラムの運転手も切符切りの車掌もおばちゃんです。おばちゃん頑張ってます。
キタイスキー市場へ。
キタイスキーという通り、C國、K國系の店がたくさんあります。野菜、果物、魚、肉などの食品はもちろん、日用品にいたるまでなんでも揃っています。
肉や魚の豪快なディスプレイはもちろん(肉館と魚館は撮影禁止です)ですが、ロシアの新鮮で鮮やかな色合いの野菜とか、ロシアと言えば「ディル」、
それが山盛りになったところなんかに惹かれます。果物の写真を撮らせてもらおうとしてたら、店のおばちゃんに「これ食べてみるかい ?」って言われてザクロをいただきました。しばらくぶりのザクロです。プチっときて、爽やかな酸味でとても美味しかったです。「Очень вкусно!(オーチ二・フクースナ - とっても美味しいよ !)」というと、おばちゃんも「でしょ !」みたいな感じで嬉しそうだった。で、「Можно фото ? (写真撮ってもいい ?)」って聞くと、「それは勘弁して」ということでおばちゃんと別れました。
キタイスキー市場を出て、青の時間が20秒しかない横断歩道を渡って、ルガバヤ市場の方向へ。
ここは、トラムの線路沿いに不思議なものを並べた青空市場が並んでいます。
誰が買うんだろうと思うようなサビた工具とか、くたびれた服や靴、食器、そして、おそらく自分の畑で作ったのでしょう、おばちゃんたちが野菜を売っていました。
Торговый Центр Луговая(ルガバヤセンター)が見えてきました。ここはバスのターミナルになっています。で、ここでも裏道探検。
ヘアサロンの看板、
そしてこれは、Гостиница(ガスチニッツァ)ってあるからホテルかぁ。見事に廃墟になっていました。少し行くと市場らしくなってきました。癖のありそうな店ばかりです。
そこで気になったのが日本製品だけに特化した店。Магазин японской косметики и бытовой химии。芸者さんの看板に、怪しそうなあきたこまちのポスター。
ロシアの店らしく、店内はモノで目いっぱいです。
ここでちょっと番外編。
昨年のものですが、キタイスキーのもう一つの風景。
ブルーシートの屋根だけの雑然とした市場と、中野のブロードウェイのようないろんな店が集まった、クリスタルという建物。
そして市場の最寄り駅のスポルティーブナヤからトラムの終点、サハリンスカヤまでトラムで行ったお話。
ガタゴト揺れる決して乗りごごちがいいとはいえないトラムで、終点のул. Сахалинскаяサハリンスカヤから、Музей Авмотостарины(クラシックカー博物館)に行きました。
これがトラムの切符です。
この博物館には、ソビエト時代の自動車やバイクなどが数多く展示されています。
まず装甲車が出迎えてくれます。そして入場時に「写真撮影いいですか ?」と伝えておけば館内の撮影はOKです。
カラフルでいかにもというソ連製の自動車が迎えてくれます。
なんとなく、ベルリンの東ドイツ博物館でみたトラバントのことを思い出しました。
いろんなカラーのトラムも見たので、中央広場に戻りましょう。ここに集まっていたマシンは、当日開催されたドリフトのイベントのためのものでした。
すごくたくさんの人たちが集まっていて、マシンの中のいくつかには、日本のナンバープレートをつけたものがありました。
本題から外れてしまいました。次回、Chapter 5では、いよいよザリャーへ。
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