ウラジオストク 2019 Chapter 1 - 再び極東の地へ

2019年の10月。再び、極東ロシア、ウラジオストクに行こうと思った。それはなぜか ? 

もちろん、日本から一番近いヨーロッパ。ソウルや台北なんかより近い。成田からわずか1,000km。刺激的なことがたくさん生まれている活気のある街なので。



あれから1年もたってしまいました。今年はどこにも行けません。だから、あの時のことを思い出しながら、書いています。1年前なので、情報的に古くなっているものもあると思います。その点についてはご容赦ください。

今回もS7(シベリア航空)で

今回も利用したのはS7、旧シベリア航空。黄緑色の機体が強烈な航空会社です。出発したのは、10月11日、そうあの台風が接近していた直前です。雨もガラス窓を打ち付けてきました。



機内も同様、黄緑のアクセントがきいています。




それから機内で一つうれしいことが。軽食サービスででてくる「あのサンドウィッチ」が廃止されてシリアルバーに変更になったということを聞き、もう二度とあのサンドウィッチは食べることができない。と思っていたところ、なんとこれまで同様、2種類のサンドウィッチが出てきました。


後から知ったのですが、シリアルに変更したところ、それが不評で、元に戻したとのことでした。




さて、このS7航空、ほぼ毎日ウラジオストクまで飛んでいるのですが、金曜日のフライトだけは成田発が早いので、空港からウラジオストク駅まで鉄道で移動することが可能です。そして、最近ではパイロットも早く自宅に帰りたいので、「飛ばす」とかという話を聞いていました。そしてやっぱり、定刻よりも1時間も早くウラジオストク空港に到着。


これは、スムーズに入国できて、念願のアエロ・エクスプレスにも乗れる、と思っていたところ、そこからが大変。同じような時間帯に到着したK國のチェジュ航空でやってきたK國人の大軍団と一緒になってしまったために、それでなくても時間がかかるロシアの入国審査が大変でした。昨年も40分くらいかかったので覚悟はしてましたが、今回はそれ以上、1時間かかったかもしれません。

そして入国審査

画像はありませんが、といっても国の機関なので写真はNG。入国審査官はどの国も一緒ですが、黙々と仕事をして無愛想です。またロシアは、数少ないVISAが必要な国です。ここで一つ、VISAの表記方法が変わっているのでお気をつけください。昨年までは、To visit the territoryが「PRIMORSKY KRAI」でしたが、最近は「FAR EASTERN FEDERAL DISTRICT」になっています。

2018年の書式


2019年の書式


また、右上のバーコードだったとことは、申請した顔写真になっています。この表記が変わっていたのに気づいて、「VISAというのは一字一句間違いがあれば入国できない」というのが頭によぎり、いつも参考にしている「ウラジオドットコム」の宮本さんにメッセージを送って、この表記で問題ないことを確認しました。ありがとうございました。それからVISAの申請って、なんとなく、経済産業省に原産地証明(CITES)発行のための申請作業と似ているなぁ、と思いました。CITESを申請するためには、数枚の書類を用意しなければならないのですが、記入した内容に一つでも間違いがあると受理されず、一発OKにならないことがほとんどです。

余談にはなりましたが、ロシアでの入国審査です。成田でのチェックイン時、ダブルチェックをしてもらってたから大丈夫、というのはわかっていましたが、一人ずつゲートで審査されるのは、やっぱり緊張します。入国を許されて、パスポートにスタンプ、入国カードをもらって、無事ロシアに入国しました。預け荷物のターンテーブルがグルグル回っています。直行便なので、最近得意の「ロスト」とか「ディレイ」はないですが、どれだけ回転したんでしょう。

ここでひとつ、S7航空には、手荷物制限があります。チケット予約時に、預け入れ荷物があるときには、事前に申請したほうが良いです。そうしないと、特にロシアから出国する際にめんどくさいことになるので。

なんやかんやで、やっと入国しました。小さいですが、とてもきれいな空港です。





ATMもたくさんあるし、タクシー手配のカウンター、SIMカード売場など、一通りそろっていて便利です。現地ではほぼカード決済しましたが、バスとかケーブルカーなどキャッシュしか使えないところもあるので、楽天銀行のデビットカードで自分の口座からルーブルを引き出しておきました。それと今回は、万一VISAカードで決済できなかった場合の緊急用として、MASTERカードのデビットカードも準備しておきました。VISAとMASTERがあれば、とりあえず決済に関しては、問題ないでしょう。そして空港内には、昨年にはなかった両替センターができていたり。出国時に知ったのですが、なんと、Duty Free Shopも開店準備中でした。

無事入国、念願のアエロ・エクスプレス乗車

さて、入国ゲートを出て、右側に行くと黄色い看板の国鉄駅への入口を示す看板があります。



ロシア国鉄って、必ず構内に入る前に手荷物検査があります。コンベアに荷物を載せてX線で検査するというものですが、今回は、係のお姉さんが「どうぞ、いいわよ」ってな感じで、フリーパスでした。それから、到着した空港を見ながら鉄道駅に。窓口でウラジオストクまでのチケットを購入。250p(ルーブル)でした。

バーコード付きのチケットが発行されて、ゲートにかざしてホームに入場するのですが、ゲート前のお兄さんも面倒くさいのか「そのまま入っていいよ」ということで、ホームに入場しました。(いずれにしても車内検札があるので、ゲート認識はあってもなくてもいいような)。ところで、このアエロ・エクスプレス、一日5往復しかありません。



今回は最終の17時40分発に間に合いましたが、そうでない場合には、107番のバスか、タクシーしか手段がありません。
さて、近代的なホームとアエロ・エクスプレスの鮮烈なレッドボディの先導車が見えてきました。


そういえば、入国審査で待っているとき、すぐそばにいてちょっとだけ話した、いかにも「ウラジオ好き」でやってきたと思われる女の子二人が、また声をかけてくれて、「進行方向右側に座ると海が見えるよ」って教えてあげた。「ありがとうございますぅ」っていってくれたけど、初ウラジオを満喫しただろうか ? 



ま、そんなことは良いとして、自分も右側に座って、海と夕焼けを見ながら、ウラジオストク駅に到着しました。


ウラジオストク駅から、今夜のホテルまでの行き方を考える。

まだ明るいし。いくつか写真を撮ったのち、



さて、どうやって今回の宿、Конгресс-отель "Экватор"(コングレス・ホテル エクヴァトール - 昨年と同じ宿)に行くか。それを考える。


ルートは2つ。ул. Алеутская(アレウツカヤ通り)を渡ってそのままМорская ул.(モルスカヤ通り)のきつい勾配の山手まわりにするか(ルートA)、それともアレウツカヤ通りからул. Светланская(スヴェトランスカヤ通り)経由の平坦なルートで行くか(ルートB)。やっぱり後者を選びました(後から分かったのは、タクシーアプリを使えば良かったということ。この話は後ほど)。最近できた店も多いと聞くし、翌日からの街歩きの予習のために。


いきなり見つけました。できたばかりのパンのおいしい店。Meat & Bread(残念ながら閉業したみたいです)。それからスヴェトランスカヤ通りに入ります。


振り返ると美しい斜張橋、Золотой мост(金角橋)と、建設中の新しい教会、Спасо-Преображенский кафедральный собор(スパソ・ブレオブラジェンスキー・カフェドラリ二・サボール)そしてその上に輝く満月の美しいショットを収めることができました。右側の白っぽいビルは、Администрация Приморского Края(沿海地方行政府)です。(この通りには面白い店たくさんありますが、これも後ほど)、


Океан киноцентр(オケアン・シネマコンプレックス)のところから階段をひたすら上がって、今回の宿に到着しました。

ホテル、フロントにて

昨年同様、フロントのお姉さんは英語で丁寧に説明してくれます。「朝食会場とか施設を案内しましょうか ?」って言われたけど。「去年も泊まったので、要領はわかってるから」ということで、定宿に戻ってきたような感じで、シービューの802号室に入りました。おそらくドアは最近新しくしたんでしょう。なんとなく鍵の具合がスムーズではなく(ヨーロッパでは、よくあることですが)案の定翌朝、となりの部屋の鍵修理をしていました。


そして内装、相変わらず小奇麗に整えられています。薄型のテレビ、ポット、必要なものは揃っています。



バスルームも、めったにないバスタブ、そして謎のもう一つのシャワーヘッド。それは別としてとても清潔な感じがします。


さて、冷蔵庫のロシアビールを飲んで、街歩きをしましょう。

столовая(スタローバヤ)でばんごはん。

海の方向に向かって階段を降りていく感じです。Океан(オケアン)シネマコンプレックス。派手なネオンが目印になります。



カラフルな照明を見ながら、ちょっと何か食べようかと、ウラジオストク最古のホテル「Версаль(ベルサイユ)」に併設されているНе рыдай(ニ・ルィダイ)。






 ロシアの市民食堂、столовая(スタローバヤ)と呼ばれるレストランはたくさんあるのですが、ここは、超一級。内装も豪華です。でも、他のスタローバヤと一緒で、カウンターにある料理を指差しで注文してレジで精算するというスタイル。今回は、指差しじゃ面白くないので、ロシア語で挑戦。「Можно Эта ? (モージュナ・エータ - これください)」とか、どこでも万能、英語のpleaseとか、ドイツ語のbitteにあたる「Пажалуйста(パジャールスタ - お願いします)」で何とかなりました。


ディルをトッピングしたポテト、鶏肉と野菜一杯の煮込み、ボルシで260p(約430円)。


おいしくいただきました。そのあと、ぶらぶら、街歩き。




グム裏まで行って、夜のアートをいくつかみて、第一日目は終了。

翌日以降は、どうまとめるか。日ごとでやるか、それともテーマ別、例えば、バス路線切り、ストリート切り。

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